あらすじ

伯爵令嬢ミレイユは七年間、婚約者レオナールの帰りを待ち続けてきた。夜会に遅れても、約束を忘れても、幼馴染のフローラを優先しても、彼が決まって口にするのは「君なら待っていてくれる」という言葉。 冬至祭の夜、最後の一曲を約束したレオナールは、具合が悪いというフローラを送るため、ミレイユを雪の降る王宮に置き去りにする。 誰もいなくなった控室で、一本ずつ消えていく蝋燭を見つめながら、ミレイユはようやく気づく。彼が信じていたのは自分の愛情ではない。何をしても同じ場所で待ち続ける、都合のいい未来だったのだ。 その夜、ミレイユは七年間灯してきた青いランプを消した。 翌朝、彼女は婚約解消を告げ、港町の伯母が営むランプ工房へ向かう。これは、待つことをやめた令嬢が、自分の行きたい場所へ歩き出し、彼女を待たせず迎えに来る人と出会う物語。

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小説を読もう2026/10/02
  • 現在の作品「君なら待っていてくれる」と雪の夜に置き去りにされたので、もう窓辺の灯りはつけません