あらすじ
2008年、冬——。
家族を守るため、少年は父親を刃物で刺した。
東京へ夜逃げした彼は、コンビニとホストのバイトを掛け持ちしながら、息を殺して生きていた。だが、罪の意識は日ごとに重くなり、出頭すべきか否か——眠れない夜が続く。
ある夜、同僚のホストから「亜希」という芸能人の話を聞く。彼女が巻き込まれた飛行機事件。調べるほどに、その真相は不自然すぎた。
胸の奥で、何かが動き出す。
——もしこの事件の真実を暴けたなら、警察に出頭しなくても、自分の罪を償えるのではないか。
少年は、歪んだ贖罪の道を歩き始める。