あらすじ
「ねえ、全部放り出して、どこか遠くへ行ってみない?」
仕事に疲れていた相沢直人は、友人の藤崎美月に誘われ、行き先を決めない気ままな旅へ出る。
ルールはたった一つ。
美味しそうなものを見つけたら、途中下車すること。
焼き鯖、みたらし団子、鯛めし、山菜天ぷら、温かい饅頭、牛すじコロッケ、昔ながらのプリン――。
美味しいものを求めて旅を続けていた二人は、ある列車の途中で「夕凪町」という見知らぬ駅に辿り着く。
しかし、その町は地図にも検索結果にも存在していなかった。
静かな商店街。
どこか懐かしい食堂。
そして旅先で偶然出会った、一人の青年。
やがて二人は、彼がこの町を訪れた本当の理由と、夕凪町に隠された二十年前の秘密を知ることになる。
美味しい料理と、忘れられない出会い。
お腹も心も満たされる、少し不思議な一日だけの途中下車の旅。