あらすじ

「布団洗っといたよ」 ばあちゃんは、いつも僕の布団を洗ってくれた。 ばあちゃんが死んでからも、それは続いた。 学校から帰ると、蹴ったまま出かけたはずの布団がきちんと畳まれ、その上に枕がちょこんとのっている。 母ちゃんは、洗っていないと言う。 その夜、半分だけ開けた戸の奥から、聞き慣れた声がした。 「今日は布団洗っといたよ」 近づいてくる足音は、しなかった。 声がやんでも、立ち去る音は聞こえない。 雨の日も、僕の布団だけはさらさらしている。 僕は戸口に背を向け、布団を頭までかぶった。 不器用な少年かんたの成長と、死後も続く祖母の世話を描く、切なく温かいホラー。

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カクヨム
カクヨム2026/10/02
  • 現在の作品『布団洗っといたよ』