あらすじ
王国最強と名高いレオンハルトは、不良の集まりだった王立騎士団を就任後たった三日で更生させた騎士団長である。整った容姿や公爵家次男という身分を目当てに近づいてくる女性たちも多い。
そんな彼に決闘を申し込む人間が現れた。それは伯爵家のお嬢様、セレスティーヌ。決闘はレオンハルトの勝利。だが生まれて初めて自分を負かしたレオンハルトに、セレスティーヌは目を輝かせた。
「わたくしと結婚してくださいませ!」
セレスティーヌは、伯爵家に代々伝わる家訓「剣をもって求愛すべし」に従い、その場でレオンハルトにプロポーズした。当然ながらレオンハルトは断った。
しかし何度負けてもめげずに挑み、騎士団へ通って腕を磨き、今日も元気に決闘という名のプロポーズをしてくるセレスティーヌ。ただ純粋にレオンハルトの強さを認めて挑み続けるセレスティーヌの強さと向上心、裏表のない性格、そして武具や戦いへの尽きない情熱に触れるうちに、レオンハルトのほうがセレスティーヌから目を離せなくなっていく。
――そして、
「ねえよ! 恋愛の技法書とか! あったら誰も困らねーんだわ!」
という王立騎士団副団長の残酷な言葉に、王国屈指の強さを誇る戦士二人は「不条理な世の中……!」と絶望することになる。