あらすじ
主役オーディションに落ちた結衣。
選ばれたのは、何度も一緒に台詞を読み合わせてきた親友の千尋だった。
千尋が嫌いになったわけではない。
それでも、彼女の成功を素直に喜ぶことができない。
そんなまま迎えた本番当日。
開演八分前、千尋の衣装が裂けた。
衣装担当を呼んでいる時間はない。
そして、その場で一番早く直せるのは結衣だった。
「今日の舞台を失敗したくない」
そう言う千尋に、結衣は自分でも消せない悔しさをぶつける。
親友だから助けたい。
自分が欲しかった役だから、悔しい。
そして役者として、この舞台を失敗させたくない。
開演まで、あと八分。