あらすじ
中学の俺が書いた痛い設定が、そのまま世界最強の力になってしまった。
ただし条件付き。痛い台詞を、真顔で、本気で唱えること。照れた瞬間、弱くなる。
一ノ瀬朔、十五歳。高校入学を機に、厨二病を卒業した。完璧な滑り出しのはずだった。
探索者のステータス診断の結果、職業【厨二病】。世界初。
いや卒業したが? 昨日捨てたが? 包帯も眼帯も燃えるゴミに出したが?
ギルドは騒然、友達は大爆笑、受付嬢の声は急に優しくなり、妹にはキモいと言われた。人生で一番密度の高い一日だった。
ところが家で黒歴史ノートを読み返した瞬間、職業欄が中学時代の最強設定に書き換わった。ステータスは測定不能。配下は幹部十二人と無数の軍勢。
やった。最強だ。夢が叶った。三年遅れで。
ただし、黙れば消える。噛めば弱くなる。恥ずかしがれば、ただの高校生。
つまり卒業できない。詰んでいる。
卒業したかった元厨二病の少年が、羞恥心と戦いながら、現代ダンジョンで最強になっていく物語。
※カクヨムでも掲載しています