あらすじ
西暦2080年。かつての停滞を脱し、国際社会で圧倒的な存在感を放つ日本。その繁栄と国益を陰から支えるのは、内閣直轄の諜報機関「国家情報局」だった。表向きは平和主義を掲げる日本政府。だがその裏で国家情報局は、政府が公式には存在を認めない非公式作戦(ブラック・オプス)を遂行する直轄のパラミリタリー部隊、通称「カラス」を抱えていた。
ある日、南シナ海に位置する新興国マレーヤの海底ケーブル工事現場で、半径2キロにおよぶ巨大な地質異常が確認される。それは、日本が築き上げた栄華を根底から揺るがす重大な機密だった。
国家情報局のエージェント・紅梅元(こうばいはじめ)と「カラス」に下された極秘指令。だが時を同じくして、アジアの覇権国・大中華連邦(大中)の情報機関「GISA」もまた、その機密へと手を伸ばしつつあった。
偽りの外交官、存在しない部隊、絡み合う各国の陰謀─。決して表舞台に出ることのない影の存在たちによる、日本の未来をかけた作戦が今、始まる。
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