あらすじ
母を初恋の人と国に奪われた魔女・フィオラは、国境沿いの森で静かに暮らしていた。
けれどある日、彼女の前には新たに初恋の人が現れる。『呪いを解いてほしい』と願うその人のため、懸命に解呪の研究を重ねたフィオラ。
しかし、解呪の方法を見つけたその時、フィオラは【王子を篭絡し国を簒奪した】という濡れ衣を着せられ、処刑の火刑台へと立たされてしまう。最期の瞬間、初恋の王子ローワンは冷たい視線を寄こし、燃える彼女を見つめていた。
……はずだった。
次に目を覚ました場所は、暗い牢獄ではなく、懐かしい森の家のベッドの上。
傷一つない体、切られた髪も元通り。彼女は“処刑前”に死に戻っていた。
再び彼女の前に現れたのは自分を処刑へ導いた人間たちだった。
「心配したんだよ。急に倒れるから」
無垢な顔をしてこちらを案じる幼馴染。
「魔女の呪いを、解いてほしい」
そう、前と同じように告げる初恋の人。信じていた人々を見て、フィオラは笑う。
——いいわ、今度こそ私があなたたちを呪ってあげる。
死に戻ったフィオラは、愛と復讐を胸に復讐に身を投じる。
これは“二度殺された魔女”が、世界の嘘と真実を暴く物語。
「……絶対、本編開始状態のフィオラだったじゃん。終わった」
そして、そんな復讐者なヒロインの最初のターゲットとなる幼馴染の物語。