あらすじ
幼い頃から、伯爵令息ルーカスのことを一途に想い続けてきた十八歳の男爵令嬢ライラ。
けれど、彼と同じ学校に通い始めた十六歳の頃から、ルーカスはなぜか冷たくなってしまった。
他の令嬢たちに囲まれ、ライラには目も合わせてくれない。どれほど話しかけても、返ってくるのは、いつでも冷たい視線と素っ気ない言葉ばかり。
それでも彼を愛し続けてきたライラだったが、ついに心が限界を迎え、参加していたダンスパーティで毒薬を飲んでしまう。
意識を失いかけた彼女を救ったのは、他でもないルーカスだった。
しかし、命を救われても、傷ついた心までは癒やされない。
「もう、あなたとは離れたいのです」
長年の恋に終止符を打つため、ライラは婚約破棄を申し出る。ところが、ルーカスは頑なにそれを拒み続けて……。
冷たい態度の裏に隠された、彼の本当の想いとは?
嫉妬、不器用な愛情、そして幼い頃から続く二人の絆。
すれ違い続けた二人が、もう一度お互いの気持ちを伝え合うまでを描く、切なく甘い恋愛ファンタジー。