あらすじ
「――艶やかな赤毛を持つこと。17〜20歳程度、身長155cm前後」
貧しい家族を助けるため、破格の給金に惹かれて求人に応募した19歳のイライザ。
しかし面接で尋ねられたのは、仕事の経験ではなかった。
身長、体重、爪の形、口元、靴のサイズ――。
全身を徹底的に調べられた末、彼女が辿り着いたのは、森の奥に佇む監獄のような洋館、バールストン邸だった。
そこで待っていたのは、薔薇のように美しい紅髪の令嬢、ロザリー。
二人きりの館で、髪を梳かし、爪を磨き、お揃いのドレスを着る。
鏡の前に並んだ二人は、まるで本当の姉妹のようだった。
そんな生活を、一生続けていたい。
そう思った、一か月目の最後の夜。
イライザは最後の日記を残し、眠りについた。
翌朝、バールストン邸は炎に包まれた。
そして――イライザは消えた。
三日後。
途絶えたはずの日記に、新たな一頁が記されていた。
「生きていて、本当に良かった」
――この一文を最後に記したのは、誰だったのか。
伏線回収の快感と、背筋が凍る読後感を約束する本格サイコホラー。