あらすじ
精霊と共に生きる国、ルミナリア王国。
第一皇女エリアーナ・ルミナリアは、生まれながらに六大精霊から愛される、稀代の《精霊使い》だった。
誰にも見えない精霊たちと話し、規格外の力を持つ彼女は、人々から畏れられ、ときに「バケモノの子供」と呼ばれていた。
十二歳になった春。
王立中央学院へ通うエリアーナに、ひとりの専属護衛がつけられる。
ノクス・ルシアン、二十歳。
若くして戦場を知り、敵を前にすれば迷わず剣を振るうことから《氷の騎士》と呼ばれる青年。
精霊が見える少女と、精霊の見えない騎士。
「理解は、できていません。ですが――理解したいとは、思っています」
その言葉から、ふたりの長い時間が始まった。
泥だらけになって身体を鍛え、学院へ通い、城下町を歩くなんてこのない日常。
笑って、悩んで、ときにはぶつかりながら。
護衛対象だった少女は、やがて彼にとってかけがえのない存在へ。
頼れる大人だった騎士は、やがて彼女にとってひとりの男性へ。
けれど、その間にも世界では争いが広がり続けていた。
これは、のちに世界を救うことになる《精霊使い》と《氷の騎士》が、まだ何者でもなかった頃から始まる物語。
出会い、学び、成長し、恋をして。
やがて訪れる戦いの中で、互いの背中を預けるまで。
――これは、ふたりが紡ぐ十年間の軌跡。
ひとりの少女とひとりの青年が、それぞれの人生を歩みながら、やがて世界の命運を背負うまでを描く異世界恋愛ファンタジー。
※本作は「小説家になろう!」掲載にあたり、既存作品を加筆・再構成したブラッシュアップ版です。