あらすじ
教えても、伝わらない。
頑張っても、報われない。
それでも、仲間の可能性を簡単に決めたくなかった。
舞台は、機械の音が響く工場。
設備の保全に携わる「私」は、仲間に仕事を任せ、人を育てようとする。けれど、信じて任せることと、ただ背負わせることの違いに、何度も迷う。
腕はいいが、口の悪い若手・武藤。
不安に揺れながらも、地道な努力をやめない小木。
誰も来なかった約束の場所。
止まった設備の前で、動けない悔しさ。
誰かに渡っていく手柄と、評価には表れない仕事。
心の中では、クロとシロが言い合う。
仲間を信じたい私も、苛立ちや、自分の正しさへの執着を抱えている。
人が育つまでには、時間がかかる。
その隣にいる私も、変わらなければならなかった。
実体験をもとに、働く人の葛藤と、誰かがもう一度動き出すまでを描く連作小説です。
第一巻は武藤、第二巻は小木を中心に描きます。
※人物・会話・出来事の構成には創作を含みます。
※noteにも掲載しています。