あらすじ
学院を卒業しても婚約者が決まらず、『王宮の花たち』に加わったエミリア。けれど、その役目は着飾って廊下を歩くことばかり。誰かに選ばれるのを待つだけの毎日に、彼女は早々に見切りをつけた。
花瓶に飾られたまま終わるつもりはない。良縁も、自分の居場所も、自分でつかまなくては。
そんな彼女が目をつけたのは、顔に大きな傷を持つ辺境伯グレン。偶然を装って近づいたものの、恐ろしげな外見とは裏腹に、彼は穏やかで誠実な人だった。
好条件の相手を射止めるはずが、会うたびに心まで惹かれていく。そして彼がエミリアに望んだのは、美しく屋敷を飾る妻ではなく――。
計算していた令嬢と、不器用でまっすぐな辺境伯は、ともに歩く未来を見つけました。