あらすじ
小山幹也、42歳。独身。
メーカー勤務の、ごく普通のサラリーマン。
そんな彼が一週間で一番楽しみにしているのは、金曜日。
仕事を終え、サウナへ行く。
汗を流し、水風呂に入り、外気浴。
「整った。さぁ、俺の時間だ」
ここからが、幹也にとって本当の週末。
木曜日に買っておいた食材を眺めながら、その日の自分が本当に食べたいものを考える。
鶏もも肉をパリパリに焼いて、ニンニク醤油。
鶏むね肉なら、痺れる辛さのよだれ鶏。
刺身には山盛りの白髪ネギと、熱々のごま油。
疲れ切った夜なら、インスタントラーメンだって最高の一杯にする。
高級食材なんて必要ない。
大量に食べる必要もない。
今の自分が一番食べたいものを、一番美味いと思えるように作る。
そして、キンキンに冷えた酒を一杯。
仕事もある。
健康診断も気になる。
掃除もしなきゃいけない。
たまには女性にドキッとすることだってある。
それでも週末はやってくる。
サウナと酒と欲望飯。
42歳独身男が、自分の時間を最高に楽しむ週末グルメ物語。
――美味いは正義だ。