あらすじ
極貧生活の末、餓死して孤独死した――はずだった。
坂城星明が目を覚ますと、そこは見知らぬ世界。
しかも、自分の身体は若い女性になっていた。
さらに隣には、星と名乗る若い男性がいる。
なぜか彼は、星明のことを当然のように「明」と呼んでいた。
ゲームが大好きだった明は、魔法やモンスター、冒険者、ダンジョンが存在するこの世界に大興奮。
「ファイア!」
「ヒール!」
「メテオ!」
しかし、魔法は何も起こらない。
ところが「ステータス表示」と叫んだ瞬間、目の前に半透明のパネルが現れた。
そこにはレベルや能力値、スキルだけでなく――
【使命:???】
という謎の項目まで表示されていた。
しかも明のステータスは、どう考えても弱すぎる。
一方、星は明より遥かに高い能力を持ち、短剣や料理、瞑想まで使いこなせる現実的なタイプ。
そんな二人が町を目指す途中、初めて遭遇した魔物は一匹のゴブリンだった。
武器もない。
魔法も使えない。
逃げれば星が危険になる。
追い詰められた明が思いついたのは――自分にしか触れない「ステータスパネル」を武器にすることだった。
これは本当にゲームの世界なのか。
なぜ二人のステータスには「使命」があるのか。
そして、なぜ明はこんなにも弱いのか。
ゲーム好きの明と、現実主義者の星。
正反対の二人が、謎だらけの異世界を生きていく。
これはゲームの世界なのか、それとも――。