あらすじ
西暦2126年。
世界には、ダンジョンが存在する。
魔物、魔石、魔法、レベル、スキル――
そして、覚醒者だけが見ることのできる「ステータス」。
人類は百年もの間、ダンジョンの謎を追い続けていた。
だが、誰も知らない。
この世界を創った者が、今も人間として生きていることを。
少年の名は、アーク・エルシオン。
レベル1。
魔力0。
スキルなし。
周囲からは、創世学園始まって以来の「最弱」と呼ばれる少年。
しかし、その正体は――
世界を創り、
天使を創り、
悪魔を創り、
ステータスそのものを創った存在。
それでもアークは、勇者にも魔王にも手を貸さない。
「俺は世界を救わない。ここで生きるのは、お前たちだから」
彼が望むのは、ただ静かな日常。
だが――
百年前から存在していたダンジョンに、
本来この世界には存在しない「何か」が現れ始める。
天使も知らない。
悪魔も知らない。
勇者も、魔王も知らない。
ただ二人の「始原」だけが知っている。
少年の、本当の正体を。
そして世界のどこにも記録されていない、
一つの文字。
𐔀𐔑𐔂𐔐𐔀
その意味を知る者は――
まだ、誰もいない。
これは、
世界を創った少年が、
世界の住人として生きる物語。
――その名を、誰も知らない。