あらすじ
都随一の妓楼・百華楼(ペッカル)。
そこには、月華(ウォルファ)と呼ばれる一人の妓生がいた。
十七歳で百華楼へやって来てから七年。
仲間たちと笑い、芸を磨き、今ではこの場所を自分の居場所として生きている。
そんな彼女を、ただ一人だけ、別の名で呼ぶ男がいる。
「――柔莉(ユリ)」
名門両班家の三男、姜 賢俊(カン・ヒョンジュン)。
彼だけが知っている、月華(ウォルファ)になる前の彼女。
そして二人の間には、七年前に途切れたままの過去があった。
なぜ彼女は名前を捨て、妓生になったのか。
七年前、王宮で何が起きたのか。
忘れられたはずの一人の医師の罪を巡り、やがて先王の死と王家に隠された秘密が動き始める。
尹 柔莉(ユン・ユリ)。
月華(ウォルファ)。
そして、まだ名のない未来の彼女。
これは、誰かに人生を決められた一人の女が、
愛する人々と出会いながら、
もう一度、自分の名と生き方を選び直す物語。