あらすじ
工場の片隅で、今も回り続ける古い工作機械。
メーカーも型式も、現場ではもうよくわからない。
けれど、昔からそこでは「ばんこ」と呼ばれている。
その正体は、旋盤(せんばん)。
材料を回して削るとは、どういうことなのか。
なぜ工場ではセンチではなく、ミリで話すのか。
「おおばんこ」「こばんこ」、そしてタレット旋盤やNC旋盤とは何なのか。
今ではあまり聞かなくなった古い現場言葉を入口に、旋盤の仕組みと歴史、そして古い機械が今なお使われ続ける理由を、機械加工を知らない人にもわかるように辿っていきます。
機械を知らなくても大丈夫。
工場の世界を、ほんの少し覗いてみるための――
機械加工の現場の隅にいる作者が綴る、小さな技術コラムです。