あらすじ
何世紀もの間、オーロラ王国は巨大な半透明の《ドーム》に守られてきた。
外の世界に棲む怪物たちを決して通さない、絶対の障壁。
なぜ怪物たちが襲ってくるのかは、誰にもわからない。それでも彼らは、遥か昔から毎日のようにドームを攻撃し続けている。
17歳のアート・ハマーは、その向こうに何があるのかをずっと知りたいと思っていた。
攻撃魔法を専門とするオーロラ軍の若き《ストライカー》として、彼はドームが守る王国に仕えている。しかし外の世界は、遠くから眺め、本や物語を通して想像することしかできない場所だった。
そんな日常は、幼なじみのダイアナとともに、一人の少女を発見したことで一変する。
彼女の名はリサ。
――エルフだった。
アートにとって、エルフとはドームの外に存在する種族だった。
だからこそ、リサがここにいるはずがない。
絶対に越えられないはずの障壁を、彼女はどうやって越えたのか。
リサ自身にも、その記憶はない。
彼女が持っていた手がかりは、ただ一つ。
「第七のアーティファクト」
あり得ない少女の存在が、アートの信じてきた世界に最初の亀裂を入れる。
やがて《七つのアーティファクト》を巡る謎は、ドームそのものの謎と絡み合い、アート、ダイアナ、リサの三人を、想像もしなかったほど身近に埋もれた秘密へと導いていく。