あらすじ

日本各地にダンジョンが存在し、探索者たちが日々その深部へ挑む時代。 相沢直人は、ダンジョン内部の地形を測り、地図や安全情報を更新する「ダンジョン測量士」だった。 だが彼は、同じ場所を何度も測り直す。 数センチの違いでも過去の記録と照合し、納得できるまで確認するため、仕事はどうしても遅い。 「安全確認は必要だ。でも、お前は時間をかけすぎる」 そう言われ、ついに主要現場から外されてしまう。 ところが直人が以前から気にしていた、ほんのわずかな地形のズレ。 それは単なる測定誤差ではなく、ダンジョン内部で進行していた崩落の前兆だった。 探索直前に異常を指摘したことで、S級探索者・御影澪たちは危険を回避する。 そして彼女は気づく。 直人が遅いのではない。 誰も気にしない小さな変化を、彼だけが見逃さなかったのだと。 戦う力はない。 魔法も使えない。 できるのは、測って、比べて、記録して、もう一度確かめることだけ。 だがその地味な仕事が、探索者たちを無事に帰すために必要だった。 やがて直人のもとには、高難度ダンジョンの調査依頼が次々と届き始める。 これは「仕事が遅い」と外された男が、 同じ仕事のやり方を変えないまま、 誰よりも必要とされる測量士になっていく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/10/02
  • 現在の作品「何度も測り直すから仕事が遅い」と現場を外されたダンジョン測量士の俺、崩落前のわずかな地形のズレを見抜いたらS級探索者から指名が殺到し始めた