あらすじ
「……このアプリ、歌詞に書いたことを現実にしてる?」
社会人一年目の水城響也が、SNSで偶然見つけたAI音楽生成アプリ『Verse Maker』。
歌詞を入力し、曲を生成する。
そこまでは、よくあるAI音楽アプリだった。
けれど――完成した曲を再生した瞬間、世界が変わった。
雨上がりを歌えば、本当に雨が止む。
黄色い風船を歌えば、目の前に風船が現れる。
猫でいっぱいの街を歌えば、本当に猫だらけになる。
どうやら『Verse Maker』は、
歌詞に書かれたことを現実にしてしまうらしい。
しかも、このアプリを持っているのは響也だけではなかった。
病気の母を救いたい、桜庭琴音。
自分の欲望のために力を使う、久世律希。
消えた婚約者を取り戻そうとする、神崎詠司。
同じアプリを手にした四人。
けれど、それぞれが歌に託す願いも、力の現れ方も違っていた。
そして彼らは、まだ知らない。
『Verse Maker』が、
ただのAI音楽生成アプリではないことを。
なぜ、このアプリは存在するのか。
誰が作ったのか。
そして――言葉が現実を変えられるとき、その結果に責任を負うのは誰なのか。
偶然の「▶Play」から始まった、
AI音楽×現実改変×青春群像ファンタジー。
あなたの言葉が、世界に響く――。
その意味が変わる瞬間まで。