あらすじ
歌詞に書いたことが、現実になる。
後に世界を揺るがすことになる音楽生成アプリ――
『Verse Maker』。
その始まりには、世界から少しずつ外れてしまった五人がいた。
音楽を愛していただけなのに、盗作の濡れ衣を着せられた如月昴流。
救える命を選ばなければならない現場で、「正しい判断」の残酷さを知った救急救命士、神代楽音。
正しいはずの助言を利用され、人に答えを与えることと、その人自身が選ぶことの違いを知った企業コンサルタント、久遠奏玄。
情報を扱う仕事の中で、嘘をつかなくても人を欺けることを知ってしまった、御影詠真。
五つの声をひとつにしたアカペラグループを育てながら、守ろうとした五人全員から裏切られた、白峰響華。
傷も、後悔も、価値観も違う五人。
本来なら交わるはずのなかった彼らは、やがてひとつの場所へ集まっていく。
その名は――
ALTER:VERSE(アルターヴァース)。
「歌詞に書いたことが、本当に起きたら……面白そうじゃん」
如月昴流の、たったひとつの発想。
そこへ四人それぞれの経験と思想が加わったとき、まだ世界の誰も知らないアプリが形になり始める。
これは、世界を変えた五人の英雄譚ではない。
後に誰かを救い、誰かを傷つけ、そして「選ぶこと」の意味を問いかけることになるアプリ――
『Verse Maker』が生まれるまでの物語。
『VERSE MAKER ―あなたの言葉が、世界に響く―』
ALTER:VERSE結成前日譚。