あらすじ

久世伊織が腹を切ることになった。 切腹の場所に決まった榊原家では、朝から大騒ぎ。 畳はどうする。三方はどちら向きだ。検使はどこへ座る。介錯人はどうする。 なにしろ、この屋敷で切腹が行われるのは五十年ぶり。誰も勝手が分からない。 そんな中、当の伊織だけは離れで涼しい顔をして茶を飲んでいた。 ところがこの男、妙に作法に詳しい。 「あれは後ろへ」 「畳の縁が逆です」 「扇子ではなく、刀にしていただきたい」 ――今、おっしゃいますか。 腹を切る男と、腹を切らせる人々。 切腹当日の舞台裏を描く、時代ブラックコメディ。

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カクヨム
カクヨム2026/10/02
  • 現在の作品腹を切らせるのも楽じゃない