あらすじ
『卒業の日から始まった、二人の指輪物語』
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『君に届くまでの夏』
二つの物語が交わる、特別クロスオーバーストーリー。
舞台は、まだ一ノ瀬結が高校生だった頃の有出高校。
高校三年生の結と琴葉は、同じ教室で過ごす同級生。
二人に数学を教えているのは、28歳の教師・月城湊。
そして琴葉の幼なじみで、一学年下の夏樹もまた、同じ高校に通っていた。
この頃の四人は、まだ知らない。
結と湊が卒業後に離れ、七年という歳月を経て再び出会うことを。
琴葉と夏樹が、言えなかった想いを抱え、それぞれの時間を歩いていくことを。
数学の授業。
放課後の教室。
何気ない恋の話。
卒業までの日々。
未来から振り返れば特別に見える時間も、当時の彼らにとっては、ただの高校生活だった。
まだ始まっていない二つの恋が、ほんの少しだけ交差していた頃。
これは、それぞれの物語へ歩き出す前の四人を描く、もうひとつの青春物語。
――あの頃、僕らは同じ校舎にいた。
あらすじ
有出高校に通う高校三年生、一ノ瀬結と琴葉。
同級生として学校生活を送る二人は、数学教師・月城湊の授業を受けながら、卒業を控えた何気ない毎日を過ごしていた。
そんな琴葉のそばには、同じ有出高校に通う一学年下の幼なじみ・夏樹がいる。
琴葉と結から月城先生の授業は分かりやすいと聞き、
「俺も月城先生に教わってみたい」
と少し羨ましがる夏樹。
けれど学年の違う夏樹が、湊の授業を受けることはない。
四人が交わすのは、そんな小さな会話ばかり。
この時の結にとって、湊は「月城先生」。
湊にとって結は、大勢いる生徒の一人。
琴葉と夏樹もまた、まだ互いの想いをすべて言葉にはできない。
やがて近づいてくる卒業の日。
結と琴葉は有出高校を去り、湊と夏樹は学校に残る。
そして四人は、それぞれ違う未来へ歩き始める。
七年後の再会も。
届かなかった言葉も。
もう一度、大切な人と向き合う日が来ることも。
まだ誰も知らなかった。
同じ教室で、同じチャイムを聞いていた――二つの物語が始まる少し前のお話。