あらすじ

小規模な出版社で編集長を務める桐島澪は、自身の趣味である恋愛小説に「エロの描写が足りない」という読者の声に頭を悩ませていた。恋愛経験ゼロの彼にとってそれは高い壁であり、一念発起して「取材」と割り切り、デリヘルを呼ぶことを決意する。 しかし、指定された部屋に現れたのは、よりによって社内で一番大人しいはずの部下・芹沢悠だった。 「なんでお前が……!」 動揺する潔癖な上司と、「ずっと狙っていた獲物が向こうから飛び込んできた」とばかりに本性を剥き出しにする隠れドSの部下。 「取材」という名目の下、夜のベッドの上で完全に主導権を握られ、容赦なく快楽と知らなかった欲望を叩き込まれていく桐島。 翌日、オフィスのデスクでは何食わぬ顔で厳しい赤入れを交わす二人。だが、その背後では、夜ごとの濃厚な関係を通じて桐島のなかに「新しい感情と経験」が蓄積されていく。そして芹沢は、その経験が反映された桐島の隠し原稿を偶然読んでしまい、「この人には、とんでもない才能がある」と誰よりも早く気づくのだった。 そんな中、弱小出版社を揺るがす最大の危機が訪れる。 ライバル会社による執拗な引き抜き工作と妨害により、会社の看板作家が流出し、倒産の危機に瀕してしまう。「この愛する場所をなくしたくない」——絶望的な状況の中、桐島はこれまで「趣味だから」と隠し通してきた自分のすべて(作品)を匿名で世に放つ決意をする。 果たして、部下の歪んだ執着と才能へのリスペクトは、上司のプライドと会社を救うことができるのか? 昼の仮面と夜の素顔、そして創作のペンが交錯する、執着と再生のラブストーリー。

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エブリスタ
エブリスタ2026/10/01
  • 現在の作品冷徹上司の裏の顔。―その部下、夜は別人につき―