あらすじ

半年前に学校の旧校舎へ忍び込んだ四人は、その夜をきっかけに少しずつ離れていった。 そして2026年10月1日の深夜、すでにグループを退会したはずの颯真の名前で、グループチャットに突然メッセージが届く。内容はただ一言、鍵を返してだった。旧校舎の鍵のことを知るのは、その夜そこにいた四人だけだった。 戸惑いながらやり取りを続けるうちに、四人の中でそれぞれが嘘をついていたことがわかっていく。 美空は颯真と二人きりで旧校舎に入っていたことを隠しており、莉乃はなくしたはずの鍵を実は持ち帰っていた。さらに鍵と一緒に、差出人不明の青い封筒まで見つけていた。そこには、明日の夜、資料室で待ってると書かれていた。 四人は旧校舎の取り壊し前夜に呼び出されるように再び集まり、資料室へ向かう。 そこで見つかったのは、掲示板の裏に隠された手紙と、過去の出来事を知りすぎている颯真の存在だった。やがて彼らは、あの夜の出来事がただの校則破りではなく、先生と美空、そして颯真を結ぶ秘密に関わっていたことを知る。誰が嘘をつき、誰が誰を守ろうとしていたのか。チャットの通知が鳴るたび、四人の記憶と関係は崩れていく。 最後に明かされるのは、鍵を返してほしかった本当の理由ではない。 本当に隠されていたのは、旧校舎の中ではなく、四人のあいだに残された言えなかった気持ちとあの夜に選ばれた沈黙だった。ミステリーとして進みながら、人間関係の亀裂と裏切りも見えてくる、学校チャット型サスペンス。

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テラーノベル2026/10/02
  • 現在の作品午後零時の退会者