あらすじ
目を覚ますと、そこには八人の男女と、九脚の椅子があった。
窓のない白い部屋。
開かない扉。
壁に設置された巨大なモニター。
八人全員に与えられたのは、100万円。
そして、たった一つのルール。
『この部屋では、あらゆるものを売買できます』
物。
情報。
権利。
契約。
秘密。
信用。
何を売るかは自由。
誰から買うかも自由。
そして――
『残高が一億円に到達した一名を、退室させます』
しかし、八人の所持金をすべて集めても八百万円しかない。
残り九千二百万円は、どこから来るのか。
なぜ椅子は九脚あるのか。
そして、彼らはなぜこの部屋に集められたのか。
やがて八人は知ることになる。
この部屋で最も高く売れるものは、
金でも、秘密でも、命でもない。
――あなたは、自分をいくらで売れますか。