あらすじ
アンネリーゼ・ワーグナーはセゾンリーブス大森林で二年前に両親を亡くしてから一人で暮らしている。
ワーグナー家は森の薬師の家系である。アンネリーゼは最後の一人だ。
両親の教えを守り、街で薬を売るときはヴェールで顔を隠している。
街の人々はアンネリーゼを森の魔女と呼んだ。
ある日、森の奥で意識を失った若い男を助ける。
男はパーシヴァルと名乗り、隣国から来たただの兵士だと語った。
彼を治療し共に過ごす日々の中で、孤独だったアンネリーゼは徐々に彼に惹かれていく。
はじめて体を許した夜、彼は『リゼット』と、見知らぬ女の名を呟く。
──彼には故郷に大切な人がいるのだろう。
そう思い、パーシヴァルを拒絶するが、彼は強引にアンネリーゼを住み慣れた森から攫う。
連れて行かれたのは、隣国の皇城。彼は血の皇帝と呼ばれている、パーシヴァル・ラングフォードだった。
アンネリーゼは自由を奪われ、彼の執着に次第に溺れていく
彼には他に大切な人がいるはずなのに──。
※ムーンライトノベルズに投稿したものの、全年齢改訂版です