あらすじ
あるところに、宝石の化身達が住む洋館があった。彼らはジュエリーの製作を生業としている。業界で人気を誇るダイヤモンドは、自身の宝石の美しさに誇りを持って生きてきた。しかし、華やかな生活の裏で彼女は自身の価値の揺らぎに大きな不安を抱えていた。宝石仲間のジェットとは長らく恋人同士だったが、ここしばらくはすれ違った状態が続いている。ある日、二人は諍いを起こして謹慎処分を言い渡されてしまう。ダイヤモンドは落ち込んで自室に籠り、ジェットは昔二人で行った海で見つけた貝殻を眺めながら、過去の思い出に浸った。「どうして、こんなことになってしまったんだろう。」宝飾品仲間である貴金属のプラチナは、女性であるにもかかわらずスーツを着こなし、そのスマートな立ち振る舞いから、宝石達の間で王子様的存在となっていた。プラチナは落ち込んでいるダイヤモンドの元へ向かい、彼女を励ます。プラチナは密かにダイヤモンドのことを想っていたが、ジェットとの仲を気にして思いを伝えられないでいた・・・。
同じく宝石仲間のアクアマリンは、楽しいことや美味しいものが大好きな女の子。いつも楽しく過ごしていたけど、ある日やって来た宝石界の新星、パライバトルマリンの美しいネオンブルーに嫉妬し、自信を無くしてしまう。しかしパライバトルマリンも、ある悩みを抱えていて・・・。
貴金属仲間のシルバーは、とても神経質で理屈屋。ムードメーカーのゴールドとは正反対の性格だ。ある日、シルバーはタンザナイトとうまくジュエリーを作れず、つい心ない言葉を言ってタンザナイトを傷つけてしまう。自分の理論が正しいと言って曲げないシルバーを、アメジストが自室へ呼び出す。そこで伝えられたこととは・・・。
ダイヤモンドの強力なライバルは、彼女自身だった。人工ダイヤモンドの出現により、さらに自身の価値が危うくなっていく。それに伴い、彼女の精神は益々不安定になっていく。過去の恋人となってしまったジェットは愚か、現在のビジネスパートナーのプラチナですら、彼女が抱える恐怖を理解することは難しく、ダイヤモンドは次第に追い詰められ、孤立していく・・・。