あらすじ

「ロゼッタ、婚約が決まったんだ」 幼馴染のニコラは、私の淹れたお茶を飲みながら、別の女性との未来を嬉しそうに話した。 八歳のときに交わした「僕のお嫁さんになってよ」。正式な婚約ではないその約束を、私はずっと信じていた。 彼の好みを覚え、彼の予定を優先して、週に三度のお茶の時間を重ねてきた。 けれど、新しい婚約者を紹介された席で、私を待っていたのは、いつもの向かいの席ではなく、茶器のそばの席だった。 「お好きなのでしょう? こうしてお世話をするのが」 好きだったのは、お世話ではなく、あなた。 その気持ちまで、何でもなかったことにして笑わないで。 私は預かったカップを置き、初めて、自分のために席を立つ。 ※公開済みの同名短編を前後編に分け、その後を描く二話を加えた、全四話の連載版です。

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小説を読もう2026/10/02
  • 現在の作品【連載版】「婚約が決まった」と笑う幼馴染へ。明日から、あなたのお茶は淹れません【全4話】