あらすじ
『転生したら、そこは地球』
久世遥渡、28歳。
ある日、テレビに映し出された一匹のスライムを見て、ふいに、遥渡は思い出す。
自分はかつて、異世界で「キュリオ」と呼ばれた冒険者だった。
魔物と剣が存在する世界で、数々の冒険をくぐり抜け、寿命を全うしたはずだった。
なのに、なぜ転生した先が地球?
電車という鉄の乗り物が街を走り、人々は吊り革につかまり、まるで決められたかのように規則正しく並ぶ。
魔物の危険こそほとんどない。
だが、冒険者だった遥渡にとって、この世界、地球はあまりに奇妙だ。
「……ここ、本当に異世界だよな?」
そんな遥渡の前に、少しずつ不可解な出来事が起こり始める。
かつての冒険者としての知識と経験。そして、現代日本の常識。
二つの世界の記憶を持つ遥渡は、とまどいながらも、この不思議な世界で新たな人生を歩み始める。