あらすじ
霧崎総合大学には、少し変わった相談所がある。
地域の困りごとなら何でも持ち込まれるその場所に、ある日届いたのは――
「北側の古い倉庫から、人の話し声が聞こえる」
という怪談だった。
調べることになったのは、大学非公認の「オカルト研究会NEO」に所属する久我透真。
頭は切れる。
観察力もある。
怪異らしき現象を前にしても、冷静に原因を見抜く。
ただし――自分から動く気はない。
「解法は固まった。なら急ぐ必要はない。明日で十分だ」
その翌日を待てなかったのが、学生スタッフの荒瀬和馬だった。
「じゃあ、その明日やるやつ、先に俺がやっとくわ」
そして彼は、倉庫の怪異を解決したついでに、倉庫の中まで勝手に片付けてしまう。
結果、今度は――
「誰も入ってないのに、備品の位置が変わってる」
という新たな怪談が生まれた。
そこへ現れるのが、公認オカルト研究会の部長・御影京也。
謎を見抜く久我。
考えるより先に動く荒瀬。
そして、最後に全部を収めてしまう御影。
三人のやり方は、あまりにも違う。
怪異か、偶然か、人の仕業か。
学園都市で起こる「ちょっと変な事件」を追いながら、彼らは少しずつ互いの存在を意識していく。
これは、幽霊よりも人間のほうが面倒な、
霧崎総合大学・オカルト事件録。