あらすじ
「その件、僕は前から知ってました」
職場には、情報を教えるのではなく、“知っている自分”を見せたがる人がいる。
そんな会社に、社内の議事録やメール、資料を横断検索できるAIが導入された。
分からないことはAIに聞けばいい。
「あの人に聞かないと分からない」が、少しずつ消えていく。
会議は短くなった。
仕事も楽になった。
――これで全部、うまくいくはずだった。
情報を共有する人と、情報を握る人。
会社が本当に評価していたのは、どちらだったのか。
職場の「あるある」から始まる、少し嫌な短編です。