あらすじ
天国は雲の上にある。そんなことを思いついた青年は、毎日のように天国を頭で描いた。眩しい太陽に照らされる雲の上、そこに実るのは天国の果実。それは青年の舌でだけ輪郭を持つものだった。青年はそれに「カミマム」と名付け、食べた。
深夜になると、青年はカミマムを消化する。だが、この消化は自慰のように、食べ終えたあとに虚しさを残す。青年は衝動的に家を出ると、虚しさに背中を押されるようにコンビニへ入店した。
そこには、葬儀場から漂ってきそうな香りを纏った女が、一人でコンビニを仕切っていた。青年は彼女のその雰囲気に惹かれ、強引に話しかける。
二人の会話は絶妙に続いて、話題はカミマムのことになって……。