あらすじ

―その愛は、監察対象外― 県警本部警務部監察官室長補佐、片桐沙紀、38歳。 ある夜、予定より早く帰宅した彼女が目にしたのは、自宅の冷蔵庫の前に全裸で立つ妹と、寝室から出てくる夫だった。 夫の裏切りを追った沙紀は、やがてもう一人の愛人へ辿り着く。 相手は、同じ監察官室で働く同僚の妻。 そして沙紀は、その女の19歳の息子・湊へ接触する。 だが、家庭の背信を暴こうとしていたはずの調査は、いつしか県警内部に残された服務事故記録、人事異動、政治家との接触記録へと繋がっていく。 夫。 妹。 同僚。 恩師。 そして実の父。 信じていた者たちの背後から、ひとつの組織的な思惑が浮かび上がる。 記録された不祥事。 記録されなかった取引。 保身のために互いを売り始める者たち。 そんな中で、沙紀と湊だけが、最後まで互いを売らなかった。 愛欲、裏切り、復讐、警察組織、政治、そして監察。 すべてが一気に崩れ始める、衝撃のジェットコースターノヴェル。 ※本作品はエブリスタにも掲載しています。 〈登場人物〉 片桐沙紀(38) 県警本部警務部監察官室長補佐/警部。 服務事故や不祥事を調べる監察官。本作の主人公。 片桐修司(42) 県警本部警務部警務課/警部。 沙紀の夫。県警の人事に関わり、美里と亜希の双方と関係を持つ。 坂井美里(34) 国会議員公設秘書。 沙紀の妹。姉の夫・片桐と不倫関係にある。 野村卓也(44) 県警本部警務部監察官室/警部。 沙紀と5年間組んできた同僚。亜希の夫。 野村亜希(42) 民間危機管理・広報コンサルタント。 元地方紙記者。野村の妻であり、片桐のもう一人の愛人。 野村湊(19) 大学1年生。 野村と亜希の息子。沙紀との出会いをきっかけに、両親の世界へ巻き込まれていく。 久保田和彦(56) 県警本部警務部首席監察官/警視正。 沙紀を監察官へ引き上げた恩師。 坂井正志(68) 元県警警視正/警備関係団体顧問。 沙紀と美里の父。かつて県警中枢にいた人物。

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小説を読もう2026/10/01
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