あらすじ
私を捨てて妹を選んだ王太子が、灰色の作業着で現れた。
今の私は所長。彼は、賠償金を返すために働く囚人だ。
一年前、妹の偽証によって婚約も仕事も奪われた公爵令嬢クラウディア。
無実が認められた後、彼女が選んだのは、辺境で罪人を働かせ、被害者へ賠償金を届ける仕事だった。
そこへ送られてきたのは、廃嫡された元婚約者。
続いて、彼に選ばれた妹も、断罪に加担した側近たちもやってくる。
ここでは、元の身分も、涙の謝罪も返済の代わりにはならない。
奪った金は、働いて全額返していただく。
その金が、店を畳みかけた商人を救い、止まっていた職人の仕事を動かしていく。
けれど、ようやく稼いだ賠償金が、被害者の口座に届かなくなった。
共に記録を追うのは、彼女自身にも厳しい監察官アルヴィン。
不正を見逃さない彼は、彼女が休まず働いていることも見逃さない。
仕事を重ねるうち、クラウディアは失ったものを取り戻すだけでなく、自分の明日を望み始める。
罪を償わせることと、許すことは別。
婚約破棄のその先で、仕事も新しい恋も自分で選ぶ、才女の再出発。
※元婚約者との復縁なし。ハッピーエンド。全50話、完結まで執筆済み。