あらすじ
幼少期からの過剰な記憶力と、北欧系の血を引く端正な容姿ゆえに周囲から浮き、人間関係のトラウマを抱えて生きる十王聖那(じゅうおうせな)。
彼が入学したヤマ高で出会ったのは、ミケランジェロのダビデ像を彷彿とさせる超絶美形にして、毒舌で天才の神峰亜希(かみねあき)だった。
顔を合わせれば皮肉を言い合うふたり。
しかし、満員電車で密かに聖那を痴漢から守っていた亜希の無骨な優しさに触れ、聖那は彼を「友達第一号」として心から信頼するようになる。
周囲からはふたりの容姿を讃える二大党派や、彼らをカップル視する二次創作勢力「アキセナ党」が結成される中、過去の傷から傷つけ合わない距離感(友情を超えた感情を抱かない)を保とうと「友達協定」を結ぶふたり。
だが、天然な甘えを見せる聖那と、世話焼きで甲斐甲斐しく彼に寄り添う亜希の距離は、当人たちのあずかり知らぬところで急速に縮まっていった。
平穏で愛おしい日常が続いていくと信じていた聖那。
しかし新学期、モテるはずの亜希が長く独身貴族を貫いていることに気付いた聖那は、自分の存在が亜希の恋愛の足枷になっているのではと考え、「オレは彼女を作る」と宣言する。
それにより、脆い均衡は一気に崩壊する。
いつも淡々としていた亜希がみせた、溢れ出す狂気と執着――。
天才と天才、皮肉屋と皮肉屋。学園の人気者と人気者。美しくも不器用なふたりが手繰り寄せる青春ラブストーリー。