あらすじ
地方貴族の三女、リリア・モーント・シュトラーレには願いがあった。
この100回目の転生で必ず、始まりの自分にハーレムを作らせると。
魔王。
それは、魔法を極めし者たちの総称。
その一人へ近づくため、リリアは魔法の学び舎へと足を踏み入れる。
始まりの自分へ好意を向けさせる。
願いのため、独り暗躍するリリアはふと思った。
「なんか、想像してたのと違くないか?」
リリアは気づいていない。
最初の自分へと仕向けた矢印が全て、何故かリリアへ向いていることを。
リリアは分かっていない。
最初の自分から向けられる矢印に、なんだか妙な感情が籠っていることを。
これは、自分の黒歴史を葬るための物語。
他者を知らなかった天才が、協力者と共に駆け抜けた。
少し間抜けで格好悪い、不器用すぎた奮闘劇である。