あらすじ
「俺の存在自体が、呪いなんだ――」
無属性の忌み子として蔑まれる少年は、その身に世界を揺るがす『真の光』を宿していた。
辺境の村ルーポートで「災いを呼ぶ忌み子」として虐げられてきた青年、ルクス。
右肩から背中にかけて刻まれた不気味な赤茶色の『十字架の烙印』と、魔法の使えない無属性。
「自分なんて、生まれてこなければよかった」
己の不遇を受け入れ、ボサボサの前髪で素顔を隠しながら、影のようにひっそりと生きていた。
そんなある日、村を襲った凶暴な魔物の群れ。
村人たちから見捨てられ、たった一人で捨て駒になろうとしたルクスの前に、思いがけない訪問者が現れる。
圧倒的な武で背中を守る赤銅髪の剣士・カイ。
傷ついた心にそっと寄り添う聖女・エレナ。
初めて「お前は悪くない」と自分を肯定してくれた二人との出会いが、ルクスの凍てついた心を少しずつ溶かしていく。
しかし、迫りくる絶体絶命の危機。
大切な仲間が傷つけられたその時――少年の右肩で、眠っていた『十字架の烙印』が狂ったように蒼白の閃光を放ち始める。
「――消えろ」
それは、世界から消えた【 】の覚醒。
自虐的な美貌の忌み子と、彼を過保護に愛する仲間たちが紡ぐ、絶望と救済のダークファンタジー、開幕!