あらすじ
この物語は拙著『少女と魔犬』の続きとなっております。
(じゃあ、いいわ)
(お待ちください、奥様!)
(この物語からお読みになれるように、あらすじをご説明いたしますから!)
『少女と魔犬』のあらすじ
宮殿に暮らす王子への、身分違いの恋に悩む町娘のミラー。彼女はふと、王子の婚約者候補たちの死を願ってしまったばっかりに、悪魔カイムを呼び出してしまう。
自分が悪魔を召喚してしまったことを認められない彼女は、彼を「犬」だと思うことにした。
一方、悪魔カイムは、召喚者ミラーへの自分の恋心と戦いながら、王子の婚約者候補である貴族の娘たちを次々暗殺していく。現実逃避を続けるミラー。
ついに町を騒がせている連続猟奇殺人事件の犯人が、自分の「犬」だと知ったミラーは、自死をはかろうとする。
すんでのところで彼女を助けたカイムは、気を失った彼女に、キスで忘却の薬を飲ませ、自分の存在をその記憶から抹消した。
逆恨みから王子を暗殺しようと計画した悪魔は、女装をして婚約者候補になりすまし、標的の私室に侵入することに成功したものの、返り討ちに合う。
その後、王子が召喚した悪魔グラシア・ラボラスの導きで、王子とミラーは駆け落ちをはたした。
こうしてカイムは、恋する人が、自分の存在を忘れて、他の男と幸せになる様を、陰ながら見守る羽目になったのだった。