あらすじ

日向、結月、遥陽。 幼い頃からずっと一緒だった、三人の幼馴染。 南雲日向は、中学二年の頃から星野結月に片思いをしている。 そして、同じくらい長い間、疑ったことのない前提があった。 ――結月が好きなのは、遥陽だ。 だから告白はしない。 三人の関係を、自分の気持ちで壊すつもりもない。 高校では結月と遥陽が同じ学校へ進み、日向だけが別の学校へ。 三年後、大学では日向と結月が再び同じ学校になる。 すると結月は、日向を探すようになる。 朝の時間を合わせ、一緒に帰りたがる。 以前より近くなった距離に、何度も期待しそうになる。 それでも日向は、そのたびに思う。 幼馴染だから。 昔から仲がいいから。 結月が好きなのは、遥陽だから。 そうやって一つずつ理由をつければ、今まで通りでいられる。 日向は、結月の好きなものを知っている。 苦手なものも知っている。 昔の癖も、何年も大切にしているものも知っている。 それなのに、結月の気持ちについてだけは、本人に聞いたことがない。 もし、ずっと信じてきた前提そのものが間違っていたとしたら。 これまで何気なく見過ごしてきた言葉も、仕草も、思い出も。 どれも、自分に都合のいい意味に見えてしまう。 ――もし、それが都合のいい解釈ではなかったとしたら。

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カクヨム
カクヨム2026/10/01
  • 現在の作品俺が好きな幼馴染は、もう一人の幼馴染が好きらしい