あらすじ
神へ献上する不思議な桃が実る、人には決して見つからない仙境――桃園。
桃を守りながら暮らす少女・桃璃《とうり》のもとへ、ある日突然、一人の青年が空から落ちてきた。
「腹減った……!!」
彼の正体は、伝説に名を残す“四凶”の一柱――饕餮《とうてつ》。
万物を食べ物へ変えて喰らう、とんでもない腹ペコ神獣だった。
桃璃のご飯を気に入った饕餮は、そのまま桃園への居候を宣言!
さらに渾沌《こんとん》、窮奇《きゅうき》、檮杌《とうこつ》まで現れて、桃璃の静かな暮らしは一変する。
食べて、騒いで、ときには妖をぶっ飛ばして。
一人だった食卓は、いつしか五人で囲むようになっていた。
けれど――。
饕餮には、桃璃に言えない秘密があった。
なぜ、彼は神を喰らったのか。
なぜ、桃園へやって来たのか。
そして桃璃もまた、四凶たちには話せない過去を抱えていた。
やがて二人が隠していた過去は、桃園に眠るひとつの秘密へと繋がっていく――。
中華神話×四凶×バトル×ラブコメ!
桃園の少女と、腹ペコ神獣。
二人の出会いが、長いあいだ止まっていた時間を動かしていく。