あらすじ
西暦2041年、日本から「機械のミス」という言葉がなくなった。
交通網はAIによって完全自動化され、異常を発見する機械、その機械を診断する機械、さらにそれを監視・監査する機械まで存在する。
人間に残された仕事は、ただ一つ。
「最終判断」。
ある日、列車の制動装置に異常警告が出る。
診断AIは「センサーの故障」と判定。
監視AIも正常。
監査AIも正常。
すべての機械が「運行継続」を推奨した。
人間の最終判断員は、それを承認する。
そして、事故が起きた。
「しかし最終判断をしたのはあなたです」
機械が判断し、人間が承認し、人間が責任を取る。
完全自動化社会に最後まで人間を残しておく、本当の理由とは。