あらすじ
俺の隣の席には、クラス一の美少女・一ノ瀬さんがいる。
男子からの告白は日常茶飯事。まさに高嶺の花だ。
対する俺は、勉強も運動も見た目もごく普通。そんな彼女が俺を好きになるなんて、考えたこともない。
そんなある日、俺がスマホのAIを使っていると、突然、知らない女子の恋愛相談が流れ込んできた。
『ねぇ、チャッピー。聞いてくれる? 今日も好きな人に話しかけられなかった』
どうやらネットワークエラーで、誰かのAIとの会話が俺のスマホに混線しているらしい。
しかも相談者は、同じクラスの女子らしい。
『隣の席になれて幸せ』
『目が合っただけで嬉しかった』
学校では見せない、甘々でちょっと重い片思い。
そして相談内容を読むほど、その女子の正体が一ノ瀬さんにしか思えなくなってくる。
彼女が好きな男子の特徴まで、なぜか俺と一致していく。
いや、でも俺とは限らない。
そう思っていた俺だったが――
『彼が他の女の子と話してると、ちょっと嫌。そんな自分が凄く嫌』
なぜか、こちらから彼女のAIに返信できることに気づいてしまう。
『大丈夫ですよ。あなたは何も悪くない』
そのまま俺は、AIのふりをして彼女の恋愛相談に乗ることになった。