あらすじ
日輪国――。
そこでは、土地に溜まった「魔那」から生まれる魑魅魍魎を封じ、世界の循環を守る者たちがいた。
その名は、玉操師。
玉操師を志す青年・洸明は、修練の中で他の者にはない異質な力を示し始める。
そして彼の前に現れたのは、白と黒、相反する二つの玉――「双玉」だった。
なぜ自分は二つの玉を操ることができるのか。
なぜ各地で玉操師が姿を消しているのか。
そして、現世と異界の境界に打ち込まれた「楔」は、いったい何のために存在するのか。
やがて洸明たちは、州街で起きた異変の背後に、異界へと通じる「穴」と、世界各地に存在する六つの楔の存在を知る。
魑魅魍魎、玉操師、失踪事件、異界、そして謎の「襤褸の影」。
一つの謎を追うたび、新たな謎が姿を現す。
白と黒、二つの力をその身に宿した青年は、やがて世界の理そのものへと迫っていく。
これは、ひとつの国の物語であり、ひとつの世界の物語でもある。
――『ムンドゥス』シリーズ、その一篇。
『且説真玉操師之事。』