あらすじ

明治十六年。山の村から徴兵された与助は、生まれて初めて、白い飯を腹いっぱい食える暮らしを手に入れた。 けれど兵営では、その白い飯を食う者から順に足が腫れ、胸を押さえて死んでいく。軍医は「湿気のせいだ」と言い、上官は「贅沢病だ」と笑う。 村では、そんな病気は聞いたこともなかった。村の飯は、麦と稗だったからだ。 うまい飯が人を殺すなんて、誰が信じる。信じてもらえないなら、数えるしかない。 のちの日露戦争で、陸軍は二万を超える兵を脚気で失う。これは、その誤りの片隅で、名もない新兵が書き続けた帳面の物語。

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小説を読もう2026/10/01
  • 現在の作品白米が兵を殺していると気づいた新兵は、誰にも信じてもらえないので死者の数を帳面につけることにした