あらすじ
雨漏りだらけの家に暮らす十六歳の少年レイス。
毎日の食事にも困る彼が授かったGiftは、《凶景》――自分や仲間に危険が迫った時、少し先の未来を見る力だった。
魔物に殺される未来。
傷つく未来。
避けなければ訪れる、最悪の景色。
けれど、その未来が先に見えるなら、変えることもできる。
《凶景》を使って魔物を狩り始めたレイスは、ある日、襲撃された馬車のそばで一人の少女を助ける。
少女の名はフィオナ。
彼女が持つGift《瞑想詠唱》は、目を閉じ、心を集中させなければ使えない代わりに、魔法の威力を大きく高める力だった。
危険な未来を見るレイス。
目を閉じて魔法を放つフィオナ。
一人では使いづらい二つのGiftは、二人なら大きな力になる。
魔物を倒し、金を稼ぎ、魔法書を集め、少しずつ装備を整えていく。
これは、危険な未来を切り裂く少年と、目を閉じて魔法を使う少女が、二人で歩き始める冒険の物語。