あらすじ

彼のその愛こそが、彼女を殺す。何度も、何度も。 サン=クレール公爵家の令嬢マシェリアは、幼馴染である皇太子リヴァネストに、長く想いを寄せていた。 だが彼は、二人きりになると決まって彼女を冷たく突き放した。周囲がどれほど彼女を皇后候補と噂しようと、その冷たさを知るマシェリアだけは、自分は彼に疎まれているのだと信じて疑わなかった。 疎まれている自分が皇后になったところで、彼が自分と閨を共にすることはないだろう。だが、皇家には世継ぎが要る。ならば彼はいずれ別の女性を皇妃に迎え、その人との間に子を望み、その人を愛していくのだろう。そうなれば、本音を隠したまま皇后としてすべてを受け入れて、傍でそれを見続けなければならない。 ……そんな地獄、味わいたくはない。 想いを寄せるからこそ、離れたい。 マシェリアは誰にも言えない想いを抱えたまま、高位貴族たちが集まる学び舎・プチ・トリアンでの日々も三年目を迎えていた。 ところが周囲の思惑に反して、皇太子妃には別の女性が内定をしたとの書簡がマシェリアの父の元に届けられる。 それを突き付けられたマシェリアはプチ・トリアンを退舎し、領地へ行くことを選んだ。 領地で新たな出会い、知らない世界に触れながら、少しずつ自らの未来を考えるマシェリア。 だが領地へ行った彼女を待っていたのは、抗えない運命の渦だった。 マシェリアは知らない。 リヴァネストの冷たさが、嫌悪ではなかったことを。 突き放す言葉の裏で、彼が何を抱えていたのかを。 何を代償にして、生きてきたのかも。 ※のんびり不定期更新です。 ※拙作ではありますが、ご覧いただけますと嬉しいです。よろしくお願いいたします。 ※アルファポリス様にて、先行投稿しております。

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カクヨム
カクヨム2026/10/01
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