あらすじ
神々は、死んだ。
大地は裂け、海は枯れ、山々は炎を吐く。
かつて神々によって支えられていた巨大な世界は、いま静かに終わりへ向かっている。
リウには、幼い頃から奇妙な声が聞こえていた。
自分ではない誰かの記憶。
見たこともない海を懐かしいと感じる心。
そして、時折自分の意思とは関係なく口をついて出る、古い言葉。
周囲はそれを「別の人格」だと思っていた。
リウ自身も、そうなのだろうと思っていた。
――最後の巫女、スレンと出会うまでは。
彼女だけが知っていた。
リウの中で囁いているもの。
それはかつて世界を支え、そして滅びた神々が遺した「遺志」だった。
神々が遺した神器。
各地に散らばった神力の残滓。
そして、神々の死に隠された真実。
滅びゆく世界を巡る旅の果てで、リウとスレンは選ぶことになる。
神々の願いを継ぐのか。
それとも――神々すら選ばなかった未来を選ぶのか。
これは、神々が死んだその先から始まる物語。
『パリンゲネシア』――再生の名を冠した、終末神話ファンタジー。